『ウィザードリィ』のダイヤモンドの騎士に登場するアイアンゴーレム。

 地下6階に登場する強敵でブレスをポイゾンジャイアントのように吐き、13レベルの冒険者ならば苦戦する。
 
 幸い呪文無効化はないのだが、一種の高等ゴーレムというか上級ゴーレムというべきだろう。

アイアンゴーレム

 ゴーレムの起源はどうもユダヤ教のラビが考えた黒魔術にようなものだったらしいが、普通はゴーレムは旧約聖書のアダムとイブの創世記で土から人類の起源が始まった話が元になっているらしい。

 しかし、よく考えてみると『ウィザードリィ』のアイアンゴーレムといえば何か旧約聖書のダニエル書に出てくるネブカドネザル王の黄金の像のような雰囲気もちょっと感じてしまう恐るべき敵でもあるように思えてもくる。

 ネブカドネザル王の黄金の像といえば預言者ダニエルが見た幻・・・でもあったが強大な帝国であったバビロニアを象徴する無敵を示す暗示でもあったが、無敵の帝国の足元は意外に脆弱でいつかは慢心した帝国も崩壊する予言でもあったらしい。

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 かつてバビロニアという巨大な軍事優先の帝国があってイスラエル人というかユダヤ人が強制的にバビロン捕囚時代という奴隷状態で強制移住させられた痛憤の歴史がある。

 バビロン帝国といえば欧米では余りイメージが良くなくて、退廃した悪しき帝国の代名詞で必ず滅び去る悪しき場所らしいが。日本人にいわせればバビロン帝国といえば北朝鮮の独裁体制のようなものだといえば分かりやすい。

 何か『ウィザードリィ』のアイアンゴーレムを見ているとダニエル書のネブカドネザル王の黄金の像のように強大な力を有していた強敵みたいに怖いね・・・とちょっと思う。

 よく、エホバの証人のようなカルト宗教がダニエル像の話のビラをもってきて世界が終末に向かっているのだ・・・などとバカ騒ぎでストーカー行為をしているが、実際、ダニエル書は前に書いたエノクの書のような終末予言とか旧約聖書の黙示文学でヨハネ黙示録に似ているという。

 でも・・・・人によっては人類の終末など何も考えていないようでどうにでも解釈できる旧約聖書とかユダヤ教の話でもあるのだが。

 最もゲームの開発者も何となくクレイゴーレムより鉄のゴーレムの方が強い・・・みたいに思ってアイアンゴーレムというモンスターを思いつくのだろうが、今、思うとウィズのアイアンゴーレムの元ネタはダニエル書の黄金像だったのか?とちょっと思えもするだが、気のせいかな?

 旧約聖書のダニエル書に出てくるネブカドネザル王の黄金像のような圧倒的な強さを持つアイアンゴーレムはほとんど巨人のような強さ・・・で冒険者は脅威にさらされるとなるとちょっとイマジネーションが増しそうでもあるので何というか。

 ポイゾンジャイアントのように強いアイアンゴーレムはブレス攻撃とネブカドネザル王の黄金像のように圧倒的な力で冒険者を押しつぶそうとする・・・なんて思えばゲームの魅力再発見?

 でも・・・バビロンのネブカドネザル王の黄金の像のようなゴーレムはHOMというかウィザードリィ5にも出てくるのでハートオブザメイルストロームの方が忠実なのか?とも思えてもくる。