『ウィザードリィ』の狂王の試練場の舞台はエセルナートということには一応、なってはいる。

 どうも『ウィザードリィ』の舞台設定を決めたのは安田均のグループSNEらしい・・・なのだが、初めからエセルナートで冒険談とは考えてはいなかったという。

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何度か話題にしてきたけど国産ウィザードリィが今どうなってるのかほとんど知らない。

昔の呪文名は相変わらず使えないようだし、タイトルだけ使ったゲームを発売することは今もできると聞いている。

「エセルナート」というのはウィザードリィの舞台となっている世界の名前である。が、この名前はウィザードリィのTRPGのために日本のグループSNEが設定したものなんだそうだ。

だからファミコン版には出てこない。PS版でいきなりこの設定を採用したことで、若干物議。

リルガミンがトレボー城とイコールなのかそうじゃないのか。その辺曖昧なところが後で設定になったりならなかったり。

日本版設定はどこまで真実なのか?
ウィザードリィの世界に「公式設定」は存在しない。

名前と少ないグラフィックから作られたモンスターの設定も想像にすぎない。

エセルナートのことなど 
 MacとかIBM-PCとかファミコン版では『ウィザードリィ』の舞台はエセルナートという虚構の国があって、狂王トレボーが軍事国家という設定はそんになになかったらしいのだ。

 PS版の『リルガミンサーガ』で『ウィザードリィ』のファンタジックな世界観でエセルナートがバビロニアのネブカドネザル王とかロシアの専制君主のロマノフ王朝のようなイメージなって狂王トレボーが君臨する大帝国の覇権のような背景が強化されたらしい。

 中東の大いなるバビロン帝国とかロシアのイワン雷帝とかピョートル大帝のような狂王トレボーがエセルナートという世界に絶対王政のように統治する、という話はあとで強化されたともいえるようでもある。

 最もPSの『リルガミンサーガ』がエセルナートという舞台を固定化してしまったのが悪い、とはいえないし、どうも始めはFCの開発者でゲームスタジオもそんなに『ウィザードリィ』の世界観にエセルナートと固執していていたわけではないらしい。

 グループSNEがテーブルトークRPGで『ウィザードリィ』の世界観を明確にしておく必要が出てきてエセルナートというファンタジーの国を細かく設定しておかないと難しくなったのでPSの『リルガミンサーガ』でエセルナートの狂王トレボーというOP動画が出てきて世界観が固定化みたいになったのだろう・・・とは思う。

 最も『ウィザードリィ』は曖昧な想像力を楽しむゲームなのでエセルナートという世界があるのか?ないのか?を論じても無駄な話でもあるし、カシナートの剣がエクスカリバーのような名刀か単なる回転ミキサー剣か?のような話であって気にしてもしょうがない。

 T-RPG以後『ウィザードリィ』の世界はエセルナートというファンタジックな場所での戦闘と剣と魔法のヒロイック・ファンタジーとなってはいるらしいが、人によってはアイドルとかメイド喫茶とかアニメキャラの萌え!も名前で表現しているのが魅力なのだろう。

 人によってはサムライか三島由紀夫のようにかっこいい!ので作家の名前で三島由紀夫とか森田必勝とかの作家の名前でミシマとかでサムライで憂国とかいっている人もいるだろうし、考え方はそれぞれ。

 気が向いたら改名して遊ぶこともできるし、ウィザードリィは世界観にこだわらないのが原点なのか?といつも思うのだけど。