壮大な失敗作で有名?な『ウィザードリィ4 ワードナの逆襲』

 奇怪なメッセージで泡、泡、母さんの手!という意味不明な発言を繰り返してワードナを倒そうとする冒険者軍団がいた。

Wiz4


Ⅳのソーリィマンの魔術師たちという冒険者たちの、戦闘の前になぜかそう叫んでくる謎の合言葉である。 原文はBUBBLE, BUBBLE, TOIL AND CUDDLEで、直訳「あわ、あわ、精を出して働いて寄り添います」と意味不明。

なので、「母さんの手」は日本語版での意訳である。それもよくわからないが(マザーグース的なものを狙ってる?)。 元ネタはシェイクスピアのマクベス第4幕での女魔法使い達のセリフ、Double, double toil and troubleが目されている。 意味は「面倒揉めごと、もっともっと起これ」。そのまんま使えばいいのに。だめか。

[泡、泡、母さんの手!]<セリフ?>④

 何と・・・泡、泡、母さんの手の元ネタは・・・イギリスの戯曲のシェイクスピアからヒントを得てはいるようで何というかぺダントリーというか、衒学の悪趣味なゲームな話だったようだ。

Wizardry4

 ウィザードリィはイギリスの『モンティ・パイソン』の影響があったり、スコットランドのスカラ・ブラエが元ネタでゲームデザインの核にはなってはいるのでシェイクスピアもパロディしたかったのだろう。

 ルイス・キャロルのポーバルバニーのパロディは#1の狂王の試練場から登場していたが、どうも#4はもっとイギリス英文学のパロディをふんだんに取り入れてみた前衛的な作品だったが、思い切ってこけたというしかない。

 さすがに詩人で悪魔を書いた画家のウィリアム・ブレイクのネタはワードナの逆襲には登場はしていないが、シェイクスピアの『マクベス』の戯曲のパロディとは恐れ入る。

 ゲームバランスが最悪で批判も酷評も多いに浴びたワードナの逆襲なのだけれども泡、泡、母さんの手!は面倒揉めごと、もっともっと起これ!と訳せはよかったのかもしれないが。

 泡、泡、母さんの手!といってワードナを殺しにかかる冒険者のせりふは悪魔的な奇怪な雰囲気で妙なインパクトを与えるが、普通の言語感覚が崩壊したような奇妙な表現で嫌いだけど印象に残るトラウマみたいなものではないか?と思ってしまったりもした。

 駄作で失敗作で余り評判のよくないワードナの逆襲の謎のメッセージはバブリースライムの発する異常な鳴き声ではなくて、何と・・・古典の英語の戯曲のシェイクスピアの『マクベス』が謎解きだったので謎解きみたいなおまけなのかもね。