『ウィザードリィ』の音楽の作曲に関与した羽田健太郎は偉大。

 羽田健太郎の音楽は暗くそして明るい。明暗がうねるようにウィザードリィでも一つの世界を表現しているといえる。

 クラシックのような荘厳な音楽が作曲できた羽田健太郎は天才ピアニストであったが、実は貧しい母子家庭の生まれで独学で音楽を学んだ努力型の天才だった、と思った。

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 クラシックを勉強して、そのあとスタジオミュージッシャンに転身してクラシック界を裏切った意識を持っていたようだ。恩師である桐朋音大の教授に可愛がられ、トップの成績だったのでアメリカへ留学した。

 帰ってきて、クラシックをやめた。 世話になった人のことを考えれば、かなりの決心だったと思う。

 クラシックはピアノを習うのならいいが、それで生活をしていくのは、並大抵ではないことを知っていたのだろう。

 昔から、音楽家、芸術家はメディチ家のような大富豪や財閥によってお抱え演奏家、肖像画家は成り立ていた。科学者さえ、お抱え学者でなければ生きていけないのが、ルネッサンス時代頃からの伝統であった。

 柔和な顔で人をそらさない話術があったが、酒を浴びるように飲んだのは、危機感がいつもあったのかもしれない。自伝著書には、家を建てたかったと書いてあるそうだ。

 生まれたしぐに銀行員の父が死んで、母の祖父母に育てられた。祖父に音楽は勧められて学んだという。

羽田健太郎は惜しまれて逝った

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